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意外な訪日観光ポイント「デパート包み」

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日本のデパートで買い物をして「贈り物用に」と頼むと、たいてい店員さんがきれいに包装をしてくれます。
子供のころは、その見事な手さばきと出来上がりの美しさに驚かされたものです。だんだん慣れてしまって気に留めることも少なくなりましたが、実はこの日本のデパートの包装技術が、訪日客から関心を集めているらしいのです。
そもそも、海外(というか少なくとも米国)では、買い物をしてその場でギフト包装をしてくれることはほとんどありません。クリスマスシーズンにはラッピングサービスのコーナーが別途設けられることもあるのですが、結構な時間を待たされる上に、あまり上手にできていないことが時々ありました。今はオンラインで買って自分でラッピングする方が主流かもしれません。

訪日客が撮影してネット上にアップした動画には、数百万以上の閲覧数を集めているものもあり、コメントを見ると関心ポイントは3つくらいありそうです。

1)速さと正確さ
一つを仕上げるのに速い人で15秒くらい、小気味よいリズムで包んでいく様は本当に職人技です。箱に入ったお菓子などは贈り物需要が高いと思いますので、毎日相当数をこなすことでスキルが磨かれるのでしょうね。身体が覚えているであろう感覚が見て取れます。

2)丁寧さ
中には比較的ゆっくりと包んでいくケースもあります。こちらは、包む前の包装紙サイズの確認の仕方、きっちり合うように端を畳んできれいな折線をつけながら進めていく様子が妙に芸術的で、心地良い気分にさせてくれます。「ギフト包装にさえ"Zen"を感じる」、といったコメントがありましたが、それほど大げさでないにしても、日常の小さな作業でもひとつひとつ丁寧に行うことが、何らかの感銘を呼び起こすのでしょうか。

3)包み方の違い
デパート包み(百貨店包み)と呼ばれるらしいこの包み方は、斜めに箱を転がすように包んでいきます。適切なサイズと最初の置き方に気を付けないと、箱の角が露出してしまったり、反対に大きすぎて折り込みが分厚くなってしまったりなかなか難しいのですが、包み終わった後どの面からみても美しいという利点があります。

ちなみ、海外のラッピングは箱の中央に合わせるように並行に包んで、余った両端を折り込む形のものが多く、比較的単純な折り方ですが、端が余り過ぎて無理やり丸め込んでボコボコになったり、テープを沢山使ってしまって綺麗に仕上がらない、などの悩みがあるようです。

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最近は環境への配慮から、過剰な包装は避けられるようになってきました。確かに2重にも3重にも包むようなことは不要ですし包装紙も極力リサイクルが求められると思います。
日本のギフト包装が面白くて豪華だから注目を集めるということではなく、これを通じて、目の前のことを心を込めて一生懸命する姿勢を感じてもらえるといいなと、少し神妙な気持ちになりながら動画を見終えました。

(Japanese Gift Wrapping)